バスルームから出たところ、室内には誰もいない状態には唖然としてしまいました。
いったいなにが起こったのか?理解するまでにかなり時間がかかってしまいました。
ソファに座って落ち着いて考えてみたのですが、明確な答えがなかなか出ませんでした。
ふと横を見ると、自分の財布が出されているのに気が付いたのです。
確か15万円ほど入っていたのですが、中を確認すると2万円しか入っていませんでした。
残りの13万円がなくなっている…まさか…置き引きの被害?
そう思った時、愕然としてしまったのです。
急いで着替えてチェックアウト、フロントで話を聞いたのですが、女性が1人で出ていく姿を見かけたと言っていました。
完全に金を盗まれて逃げられてしまった形になったのです。
ショックと怒りが湧き上がってきて、これはやはり警察に被害届を出さなければいけないかと一瞬考えたのです。
しかし考えてみれば、警察に被害届を出すとなると、割り切りの関係でホテルに入ったことを話さなければならず、この事が会社や家庭に発覚してしまったらと思うと、怖い気持ちになってしまいました。
仕事も家庭もなくす可能性がありますから、こんな事警察に言うことは絶対できません。
結局泣き寝入りをするしかないのかって感じでした。
「なんだ元気がないじゃないか」
割り切りのセックスを楽しんでいる同僚が声をかけてきたのです。
「実はさ…」

事の顛末を全て彼に話してみたのですが、驚くような話が飛び出してきました。
「無料の掲示板なんか使うなんて自殺行為だぞ」
このように言われてしまったのです。
自殺行為などと言われてしまって、いったい何でなんだろうと思ってしまいました。
「詳しい話は会社帰りに飲み屋でしてやるよ」
こうして仕事が終わるまで、彼の話はお預けとなってしまいました。